Starring Rosi (1973/09/01)

Ash Ra Tempel
Jacket back Jacket sample
(King Records KICP 2854)

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

作品紹介

本作はマニュエル・ゲッチングの恋人、ロジ・ミューラーに宛てたもので、非常に「個人的な」作品として捉えられることが多いです。前作の「Join Inn」発表からあまり時間が経っていないのですが、既にエンケもシュルツも脱退しており、ゲッチングとロジによるユニットになりました。従来の「サイケ」で「ドラッグ」なインプロビゼーションは跡形もなくなり、「スーパーマーケットの有線などで何となく流れているインストゥルメンタル」にさえも聞こえてしまうほど。あくまでも明るく軽いノリだ。完全おノロけアルバムと言ってしまうと元も子もないが、あまりに劇的な変化、と言い切っても良い。そして、次回作の「Inventions for Electric Guitar」では多重録音ギターによるミニマルという、脈絡のない展開となります。

発売当時、私はアシュラ・テンペルをリアルタイムでは聴いていなかった(全くの情報不足で、名前を聞くことがある程度だった)。本作もごく最近聴いたばかりなので、今更ながらにサウンドの過渡期を追体験できた。もし、ここまでの一連の作品をリアルタイムで聴いていたなら、まるで「EL&Pの愛の浜辺」を初めて聴いてしまった時と同じショックを受けただろう。「アシュラ・テンペルは、もう駄目か(笑)」と。本作にも優れた曲は収録されているが、最大の聴き所はアシュラ・テンペルらしくないサウンドである。だから、ファン以外の方には、あまりお薦めしません。もちろん、ファンなら必聴。

Rosi Müller : Voice & vocals, Vibes, Concert-Harp, Lyrics
Manuel Göttsching : Guitar, Vocals, 12strings & 6strings acoustic guitar, Bass, Electric piano, Mellotron, Synthesizer, Congas
Special Thanks)
Harald Großkopf : Drums (By Coutesy of Wallenstein)
Dieter Dierks : Bass, Percussion on Bring Me Up, Chorus Arr. on Day-Dream

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

収録曲目

Track Time Title
1 8:03 Laughter Loving
2 5:24 Day-Dream
3 2:50 Schizo
4 2:10 Cosmic Tango
5 8:59 Interplay of Forces
6 3:10 The Fairy Dance
7 4:37 Bring me up
Total 35:13

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

曲目紹介

Laughter Loving(笑いは愛する)
いきなり、ロジの高笑いがリバーブたっぷりで響き渡る。ホント、ここまでやるかぁ、って感じで(笑)あとはアップテンポのハワイアンでも聴いてるような感じかなぁ、ゲッチンのギターは、あくまでも軽やかです。
Day-Dream(白昼夢)
フォーク調の曲で、ロジのナレーションを追いかけるように、ゲッチング(!)がメロディを乗せて歌います。なかなかの佳曲。ただし、歌詞は掲載されていない。In the secret of the universe...みたいなリフでフェイド・アウトします。
Schizo(精神分裂症患者)
ギターを中心にした、落ち着いた短編インスト。タイトルから、どうしても「21世紀の〜」を連想してしまいますが、全く関係ないです(笑)
Cosmic Tango(宇宙のタンゴ)
ロジのMCがリバーブたっぷりで響き渡る短編。例の軽いギターですね。
Interplay of Forces(力の相互作用)
前作の「Jenseits」風のナンバーで、従来のアシュラ・テンペルらしい作品。ただし、前半のみ。3:45頃に例の軽いギターが割り込んで、あとは最後までこの調子です。
The Fairy Dance(妖精の踊り)
「隠れた名曲」といわれる叙情的な短編。いかにもファンタジーらしい雰囲気で、アコギにシンセのメロディが入り、生々しいメロトロンが加わって....と思ったところでフェイド・アウト。
Bring me up(持ち上げてくれ)
ちょっとジャズっぽい展開のある歌ものです。

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

音質評価

音質的に不満のあった前作「Join Inn」(Spalax盤)に比べると、嘘のようにクリアで、非常に良好な音質と言えます。

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

ジャケットについて

ロジ嬢は前作のジャケットにも掲載されていますが、本作はタイトル通り「主演・ロジ」。まぁ愛情こもってて、良いんじゃないんですか。しかし蜜月は永遠ではなく、やがて別離が訪れる。時期はよく分からないが、遅くともE2-E4リリース前には別れていたとのことである。
このCDはキングレコードのジャーマングルーヴ・コレクションですが、見開きは日本語ライナーがビッシリで、特に何も有りません。それでは、ロジ嬢に敬意を表して、記事末尾にズーム画像を掲載しておきます。

記事先頭 作品紹介 収録曲目 曲目紹介 音質評価 ジャケット

Starring Rosi
<−前へ.. 裏表紙より クリックしましょう ..次へ−>

EXIT