ASH RA TEMPEL
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Ash Ra Tempel (1971/09/27)

Tangerine Dream から脱退したシュルツェ(Claus Schulzeとクレジットされている)と、エンケ、ゲッチングによる1stアルバム。 オリジナル・リリースは、ロルフ・ウリッヒ・カイザー Rolf-Wrich Kaiser 率いるOhrレーベルから。

King Record KICP 2727

  1. Amboss (19:52)
  2. Traummaschine (25:31)

ドラッグで酩酊したかような、混沌サウンドのオンパレード。 シラフで作ったとは到底考えられないような勢いがある。 初期ジャーマン・ロックを代表する名演といっても過言ではないだろう。前半は「動」、後半は「静」という明快な構成になっている。 シュルツェは本作をもって、ソロ活動に移行するためグループを去る。

当時は、ゲッチングよりも5歳年上の、シュルツェの発言力が強かったらしい。サウンドも「Ashra」時代のトリップ感覚とは異なる。あくまでも暗く、ヘヴィなバッド・トリップ。異論はあるかもしれないが、4thアルバム Join Inn までが、本作の延長というべきサイケデリック・サウンドになっている。

#1は、アンビエントで深遠な導入部を経て、3分を過ぎる頃に狂暴さを露呈する。うねうねとしたベース、ブルージーでハードなギター、腕力任せにドタバタと叩きまくる人力ブレークビーツが圧巻の、ハードロック。普通のヘビメタなど軽く消し飛ぶような、壮絶なバトルである。エフェクタも深く、混沌としたサウンドで、ラストまで引っ張り続ける。

#2は一転して、電子音(ギターを加工したものか、エフェクタによる発振音か?)による冥想的なサウンド。時には静寂、時には強迫的な音の洪水になる。後半では控え目ながらドラムスも加わって、サイケなロックになることも。#1よりも怖い。

Hartmut Enke : Gibson bass
Manuel Göttsching : guitar, vocal, electronics
Claus Schulze : drums, percussion, electronics
engineer : Conrad Plank

Jacket Back Jacket Jacket Inner Jacket Inner


Jacket Inner


オリジナル・アナログの見開きジャケットは二重の観音開き仕様で、国内盤CDでもそのデザインを見ることが出来る。Spalax版CD(仏盤)では、どうなっているか未確認。


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